栽培のこだわり
こだわり①天然成分100%の酵素農法
美味しさのもとになる土づくりに、米ぬかや植物の葉から作られた天然成分100%のバイオ酵素を土に混ぜ、微生物の活動を促しています。冬に刈り落した葉や米ぬかに酵素を撒くと、分解が進みアミノ酸が豊富な土になります。その土で育ったお茶葉は、風味が豊かでとっても美味しいです。農薬の使用は最低限にし、農薬節約栽培に取り組んでいます。また、静岡県は全国でも有数の日射量を誇ります。なおさん農場の畑は、酵素のチカラ×太陽のエネルギーで良質な土壌となり、作物が栄養を蓄えてぐんぐん育っていきます。
堆肥や緑肥を積極的に活用しています
緑肥(りょくひ)とは、植物そのものを肥料の一種として利用することで、有機肥料とも化学肥料とも異なります。緑肥作物は、主にイネ科やマメ科の植物が使われます。
作物を栽培して収穫すると、本来その土壌に備わった地力が失われます。土壌中の肥料成分が不足したり、窒素や微生物のバランスが悪化したりします。これらを、緑肥を土にすき込む事で、本来のレベルにまで回復させることができます。
緑肥にはさまざまな種類と効果がありますが、主に
①土壌に有機成分を供給する
②微生物の増殖促進
③土壌を物理的に改良し、団粒(だんりゅう)構造の形成を促進するほか、透水性の改善や土壌病害を抑える
など、良いことがたくさんあります。
↑さつま芋畑では、土づくりの期間に緑肥をすき込んでいます。
こだわり②自然豊かな大井川の水で育てています
静岡・牧之原は農業が盛んで、緑に囲まれた豊かな土地です。当園の農作物は、南アルプスを水源とする大井川の水で育てています。大井川は水源を南アルプスの間ノ岳や赤石岳などの日本の屋根ともいわれる3,000m級の山々に発し、駿河湾ンに注ぐ168kmの河川です。米作りに使われる大井川用水は、大井川上流の水がトンネルを通じて直接牧之原まで流れてきています。
農作物は、たくさんの水を吸って育つので、自然豊かな大井川の水で育てるのが私たちのこだわりです。1645年から代々受け継いだ田畑で今も変わらず農業をしています。
こだわり③数値データによる管理
安定した品質とお取引先様への安定供給を確保するためには、毎シーズンの再現性が重要だと考えています。
そのために、土壌分析を通じて土壌の養分状態を把握し、施肥量を最適化しています。また、積算温度による収穫適期の判断、pFメーターを用いた土壌水分管理も行っています。
例えば、さつま芋のシロタ(蒸した時に中が白くなる)が発生すると、干し芋や焼き芋の品質が低下し、歩留まりも悪くなります。これはさつま芋の肥大期における乾燥が主な原因です。当園では、植付け期、成長期、そして肥大期にわけて、適切な土壌水分管理を行い、品質向上に努めています。
こだわり④人とのつながりを大切にしてお茶をつくってきました
当園は、お茶の栽培にだけでなく、お店を持たない通販でお茶を販売してきました。そのため、紹介や口コミで購入される方がほとんどで、通販だけで累計1万本を販売しています。
また、2001年、イギリス・バーミンガムで開催されたジャパンエキスポに13代目が参加し、茶業振興にも努めました。その後、バーミンガム大学ジャパンセンター所長ワトソン教授が静岡を訪れるなど交流が続きました。